あの日から11年 まだ記憶は鮮明
2日前にも大きな地震があって
その日の朝に、ニャンのきょうだいが
急に虹の橋のたもとに旅立った
何の情報もなく数時間過ごした
県外のきょうだいからの連絡で巨大津波が
街を飲み込んだと知らされた
地震後は雪が降り寒く 空は今までに見たことが
ないほどに澄んで、悲しいほど星が美しかった
電気が点き 初めて、そのようすを目にした時に
自分が生きていてよかったのかと後ろめたさを
感じたのを今も覚えている
多くの人が、予想だにしない津波で命を落とした
家族の元に帰れないひとがまだ見つからない人がいる
津波被害にはあっていないのに、わたしは沿岸部に
行くことができないでいる 多くの人を連れ去った
海が怖い 一度だけプライベートビーチのような
小さな浜に立ち寄ったことがある その浜にも津波が
襲い大きな被害を受けていた 忘れることなどできない
今年も14時46分 黙祷
どうして、あの日の夜空は、あんなに美しかったのか
あの日と同じ星空を見ていない