ふわり

ふわりと飛べたなら何処へ行こう

想い出のコーヒー

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     まだ冬支度も始めていないのに、朝晩は暖房が欲しいほど

     きのこがおいしい季節、昨日スーパーで売っていた1袋50円台の

     えのき茸、買って冷凍保存しておけばよかったなとちょっと後悔

     なめ茸を作ればごはんのおかずにもなったのに・・ 

     昨日のコーヒーで思いだしたことのひとつ

     父は出掛ける時に必ず、好きなものをご馳走する、好きなものを買ってやる

     そう言っては、一緒に行こうと誘う人だった

     いざ一緒に出掛けると、「そんな高いものオレは食べない」と安さだけ

     が自慢の回るお寿司屋へ入っていった

     現在の回るお寿司屋の新鮮なネタに比べたら雲泥の差があったように思う

     時には老舗のカキフライ定食を食べることもあったけれど・・

     残された母とわたしは、すぐに出てくるだろう父の事を考えて、どうしよう     

     かと困ることが何度もあった  

     要はケチな人だった、自分以外には。。

     そんな父が、デパ地下に行って家族で入ったのが小さな珈琲専門店

     細長いコの字型のカウンター席だけで、その中に従業員が3人いて

     注文を受けて珈琲を淹れるのを待つ間、その手順を見ながらアイスコーヒは

     こんな風に作るからおしいのだなと覚えた

     いつも混雑していて席が空くのを待つ人もいて、ゆっくりとすることは

     できなかったけれど、思えば贅沢な時間だった気がする

     それからは徐々に、父の口車に乗せられて一緒に出掛けることも少なくなり

     当時の小さな珈琲専門店は無くなり、改装時別の店に変わったようだ

     胃薬を飲みながらもコーヒーを好んだ父だった、お酒の次に。。

     だから、毎朝父に供える飲み物はブラックのコーヒー 

 

 

 

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