母の2か月に1度の眼科診察への付き添い
父のお墓参りに行きたくて、薬をもらった後に菩提寺に向かった
ジッとしていられない性格の人だったから
この場所に父がいるような気がしなくて・・
それでも来たかったのは約束を守るため
菩提寺にはたくさんの桜の木があって
父が眠る場所からも八重咲の枝垂れ桜が綺麗に見える
お参りの時、父に、一緒にここでお花見をしようと話していたのに
昨年は約束が果たせなかったから・・
ソメイヨシノや枝垂れ桜は半分葉桜で散り際
陽当たりの関係か咲く場所で差がある
バケツにお水を汲んでいたら、ひとひらの桜の花びらが
落ちて浮かんだ
父が「よく来たな」と言ってくれたような気がした
この桜の木には大きな宿り木があるのでいつも見上げる
お墓を掃除して花とお線香、院内のコンビニで買った
お水と缶コーヒーと柏餅、クリームパンを供え
母とわたしは父と向き合いながら、おにぎりを食べた
「一緒にお花見だよ」と話しかけながら30分ほど
陽射しが強いから暑くて汗が流れる
樹齢500年を超えるマルミガヤの木の下で涼んだ
どっしりとした巨木の下は守られているようにホッと安心できた
本堂脇の枝垂れ桜はちょうど満開
もう少し早い時期だったなら、境内をゆっくりと散策しながら
いろいろな桜を見られたはず
また来年、母と一緒に・・
肌に合う日焼け止めが間に合わなくて、降り注ぐ紫外線を
目一杯浴びたので、顔の湿疹は一層赤味を増したけど
そんなことはどうでもいいくらいに気持ちは満ち足りた
いつもは気ぜわしく手を合わせたら「またね」と
帰ってきたけれど、今日は父も待っていてくれたと感じた
写真は上手くは撮れなかったけど、想い出だからいいか